ドクターに聞きました

――秩父臨床デンタルクリニックの医院コンセプトをお聞かせください。

ドクターに聞きました

「ゆっくり丁寧な治療」これに尽きます。これは、当院が参加している「301運動」の考え方でもあります。「301運動」というのは、一人の患者さんに少なくとも30分は使って診療しようという運動なのですが、それに反し、多くの歯科医院では利益ばかりを優先して、一人でも多くの患者さんを診ようとしている現状があります。

1時間で5人も6人も診る医院で、果たして患者さんはしっかりとした診療を受けられるでしょうか? ドクターは患者さんの声に耳を傾けることができるでしょうか? ドクターと患者さんの間に信頼関係が生まれるでしょうか? 「医師主体」の診療ならば可能かもしれません。しかし「患者さん主体」の診療をするのであれば、それだけの人数を見切れるドクターはいないでしょう。

――患者さん主体の診療を大切にされているのですね?

ドクターに聞きました

そうですね。結局それが患者様の満足につながり、患者さんの歯の健康につながるんです。これにもかかわる話なのですが、精密な治療を行う歯科医師には集中力が求められます。世の中には、夜遅くまで診療していることを“売り”にしている医院もあります。たしかに夜遅くまでやっていれば患者さんは集まりますが、だからといって遅くまで診療するというのは、私は違うと思うのです。

ドクターも人間ですから、集中力には限界があります。歯科医師というのは、手を抜こうと思えばいくらでも手を抜ける仕事。1日に20人も30人も診るドクターは、果たしてすべての患者さんに対して集中力を持って治療にあたれるでしょうか? 私の経験から言わせていただければ、到底無理です。

――なるほど……。
「夜遅くまでやっている=便利」だと思ってしまうのですが、
それだけで歯科医院の良し悪しを判断してはいけないということですね。

ドクターに聞きました

私は、しっかり治したいと考えています。その場しのぎのいい加減な治療は絶対にしたくない。だから、すべての患者さんに対して全力で診療にあたっています。17時で診療を終えているのはこのような理由からです。

そのかわり、来院していただいた患者さんの歯の健康は責任を持って守りますし、私が行った治療に対しては最後まで責任を持ちます。いつまでも健康な歯を維持できるように指導していきます。

――「その場しのぎのいい加減な治療」というお言葉がありましたが、
愛知のインプラントの事件などは記憶に新しいところです。
先生は、インプラント治療の現状をどのようにお考えですか?

ドクターに聞きました

インプラントに関して言えば、非常に残念なことですが、今後、間違いなくトラブルや訴訟が増えてくると考えています。私は今後、そういった患者さんをフォローしていきたいと思っています。たしかにインプラントは優れた治療法ですが、今は気軽な気持ちでインプラントをはじめるドクターが多すぎるのです。

――つまり、
ドクターの技術が未熟なのにインプラント治療を行っていると?

技術はもちろんですが、それ以前に考え方に問題があると思っています。インプラントを手がけるほとんどのドクターは儲けるために行っています。患者さんのためのインプラントではなく、ドクターのためのインプラントですね。

後々トラブルが起きても、ドクターはいくらでも言い逃れできる術を持っているんです。結局、患者さんは言いくるめられてしまって泣き寝入りするしかない。現実に、こういった患者さんはたくさんいらっしゃると思いますし、今後ますます増えてくるでしょう。

――そんななか、
先生はどのようなお考えでインプラント治療にあたっているのでしょうか?

私は、長期的予後(治療経過)を大切したインプラント治療を行っています。インプラントの長期的予後は初期治療にかかっています。感染根管を残したままインプラントを入れるドクターもたくさんいます。つまり、隣の歯に異常があっても見て見ぬふりをしてインプラントを入れるわけです。将来、トラブルが起きることは目に見えていますよね。

外車の3ヶ月保証に例えると分かりやすいでしょう。3ヶ月保証を謳う外車は、4ヶ月目に故障するようにできている。それと同じです。そして案の定トラブルが起きる。そのとき、ドクターはいくらでも言い逃れができるんです。

――よく、
インプラントは97%もの成功率を誇る優れた治療法だと聞きますが、
それは事実ではないと言うことですか?

「サバイバルレート」と「サクセスレート」という指標があるのですが、サバイバルレートというのは、生き残っている率、つまり抜け落ちていないことを意味します。たとえインプラントが感染を起こし、膿が出たり出血したりしていても、くっついてさえいれば生き残っているということです。一方、サクセスレートというのは患者さんの満足度です。

現在、世間で言われている成功率97%というのは、サバイバルレートのことですね。一方のサクセスレート、ほとんどの医院で50%にも達していません。私の体感ですが、40~50%というところでしょうか。

サクセスレートを上げるためには、やはり初期治療をしっかり行うことが大切なんです。ドクターとしては、お金儲けができない治療を一生懸命できるかどうか。病気がある歯の横の歯にインプラントをしてもダメなんです。私は、予後を悪くする要因が少しでもあるのなら絶対にインプラントは打ちません。

――口腔内の全体のバランスを見たうえでインプラントを
しないといけないというわけですね?

その通りです。インプラントうんぬんの前に「天然歯をいかに残すか」が重要なんです。天然歯を残せないドクターにインプラントを残すことはできません。

――最後に、このホームページを見ている方にメッセージをお願いします。

昔入れたインプラントの不具合でお悩みの方は、ぜひ当院へお越しください。「インプラントリカバリー」を通して、みなさんのお口の健康を取り戻すことをお約束します。